あなたは西洋占星術で天王星がどんなことを表す天体なのか知っていますか?
天王星は「改革・革新の星」と呼ばれている天体です。
西洋占星術的には、天王星を読み解くことでその次代に起こる変革がわかると言われています。
この記事では、西洋占星術における「天王星」がどんなことを表す天体なのか、各サインやハウスに入ったときにはどう読み解けばいいのかを解説していきます!
この記事を読めば、天王星を活用して変化の波に乗っていく方法がわかります!
天王星ってどんな天体?
改革や革新を表す天体!
天王星は占いでは改革や革新の星です。その時代にどんな変革が起こっていくのか、どの分野が発展していくのかを表しています。
太陽、月、水星、金星、火星は個人天体(個人それぞれの性質を表す)、木星と土星は社会天体(社会の風潮に関わる)と言われますが、天王星は海王星、冥王星と合わせてトランスサタニアン(土星外天体)と呼ばれます。
トランスサタニアンは、個人ではコントロールできない範囲で、社会全体の風潮や時代の色を表すものです。
この天王星を知れば、変革についていけるようになったり、何を変えていくべきなのかがわかります。また、土星の制限をうまく乗り越えていく方法もわかります。
逆に、うまく活用できないと、変化についていけなくなることもあります。
- 改革
- 革新
天王星はこんな属性
ホロスコープ上で天王星を表すマークはこちらになります。
天王星の公転周期は約84年です。1つのサイン(星座)を約7年かけて動く計算になります。
天王星はみずがめ座の支配星です。そのため、天王星がみずがめ座に入るとより強力に働くと言われています。
天王星の年齢域は71~84歳です。
年齢域とは、それぞれの天体の力がより強く働き、天体が司っている能力が発達しやすいとされる期間を表すものです。
仕事などの社会的活動から退く時期で、これまで縛られていた社会や組織のルールから離れて自由度が高まる時期です。
天王星が象徴するのはエレクトリックブルーとも呼ばれる明るい青色です。
天王星が各サインに入ると?
ここからはホロスコープ上で天王星が各サインに入ったときにどのような捉え方ができるか解説してきます。
おひつじ座
改革や革新を表す天王星がスタートや情熱を表すおひつじ座に入ると、スピード感を持って改革を進めることができます。
これだと思ったものに対して回り道せずに取り組んでいけたり、周囲に変わっていくものがあればすぐそれに追随することができます。
「自分が改革者になる」というマインドも強く出るでしょう。
天王星おひつじ座の力がネガティブに働くと、やみくもに突っ張しりすぎて息切れしてしまうことがあります。
おうし座
天王星がおうし座に入っている人は、変化してきたものをスタンダードに定着させる力があります。
変化を起こすことや変化に柔軟に対応していくことは苦手に感じることの多い天王星おうし座ではありますが、変わってきたことを安定させる力はとても強いです。
新たな安定を手に入れるために動けるタイプです。
天王星おうし座の力がネガティブに働くと、変化を避け続けていつまでも過去のものに固執してしまう場合があります。
ふたご座
天王星がふたご座に入っている人は、気軽に変化を起こしていくことが得意です。
フットワークの軽さを活かして、まずはやってみようという気持ちを持って、スモールスタートで新たな改革を起こしていくことができます。
軽い気持ちで始めたことがいつのまにか大きな影響を及ぼしていたり、人生の転機になっていたという場合もあります。
天王星ふたご座がネガティブに働くと、いろんなことに手を付けすぎてどれもが中途半端になってしまうことがありそうです。
かに座
天王星がかに座に入っている人は、近しい人を守るための変化を積極的に起こしていける力があります。
基本的には変化を好まないため、反発しようとすることがあります。
それでも、家族や親しい人を守るための変化であったり、理不尽なことがあれば、そこを改善するために行動することができます。
天王星かに座をうまく活用できない場合は、変化に対応しきれずにストレスを抱えやすくなってしまいます。
しし座
天王星がしし座に入っている人は、自分が先頭に立って改革を先導している力を持っています。
自分の生き方を表に出すことで、それに共鳴する人が集まって、大きなムーブメントを起こすことができます。
アイデンティティを表現できる世界に変えていける世代です。
天王星しし座がうまく活用できない場合は、表現を受け入れられず異端になって排除されてしまうことがあります。
おとめ座
天王星がおとめ座に入っている人は、 少しずつ着実に物事を変えていける力があります。
混乱を起こさないように配慮しながら、かつ世の中がより暮らしやすく便利になるような変化を起こせるでしょう。
職場や健康管理に関する変化を起こしやすい人たちでもあります。
天王星おとめ座がネガティブに働いてしまうと、完璧に変わらないことに納得がいかずにいつまでも変え続けていくことがあります。
てんびん座
天王星がてんびん座に入っている人は、全体のバランスを見ながら変革を進めていける人です。
過度に進みすぎていないか、ついていけていない人がいないかなど周りを見ながら無理なく変化を起こせます。
また、美的意識もあるため、ファッションやメイクなどの分野で新たなものを生み出す力も強いでしょう。
天王星てんびん座の力がマイナスに働いてしまうと、周囲とのバランスを意識しすぎるあまり自分のことが後回しになってしまうことがあります。
さそり座
天王星がさそり座に入っている人は、変革を徹底的に成し遂げる力が強いでしょう。
表向きだけ変化させておこうという軽い気持ちではなく、やるなら徹底的にやり切る力があります。
成し遂げたときには以前のものが思い出せないくらいがらっと変わっているでしょう。
天王星さそり座がネガティブに働いてしまうと、徹底的にやりすぎて周囲を置いてけぼりにしてしまうことがあります。
いて座
天王星がいて座に入っている人は、現状に満足せず常に新たな変革を起こすべく動いていけるでしょう。
仕事を変えたり住む場所を変えたりして常に新鮮な空気を吸える状態にしています。
人によっては頻繁に旅をして見ず知らずの土地に触れ続ける形で変化を体感することもあります。
天王星いて座がネガティブに働いてしまうと、社会を動かすよりも自分が変わればいいというマインドが強くなり、外部へ働きかける力が弱くなることがあります。
やぎ座
天王星がやぎ座に入っている人は、確実に変革をやり遂げたり、人生をより良くしていくための変革に力を入れる傾向があります。
思いつきで行動するのではなく、綿密な行動計画を立ててシビアに物事を判断しながら進めていくでしょう。
自分の中でこれならいけると判断してから行動する人が多いです。
天王星やぎ座がうまく活用できない場合は、準備に時間をかけすぎていつまでも実行に移せなくなる場合があります。
みずがめ座
天王星がみずがめ座に入っている人は、自分たちの世代のムーブメントを作り上げたり、同じ意志を持つ仲間と改革を進めていく人が多いでしょう。
みずがめ座の守護星が天王星ということもあり、改革とは切っても切れない世代です。
特に個性や自由を勝ち取るために行動するということが得意でしょう。
天王星みずがめ座がうまく活用できない場合は、突飛なアイデアが度を過ぎていると判断されて変わり者の扱いになってしまう場合があるでしょう。
うお座
天王星がうお座に入っている人は、直感的に感じたことを行動に移せる人が多いでしょう。
どちらかというと社会的なことよりも個人の範囲内のことを直感に基づいて変えていくパターンです。
アイデアやひらめきに長ける人も多いです。
天王星うお座がネガティブに働いてしまうと、変化によってついていけなくなった人のケアに追われて自分のことを後回しにしてしまうことがあります。
天王星が各ハウスに入ると?
ここからは天王星がホロスコープ上の各ハウスに入ったときにどのような捉え方をするのかを解説してきます。
1ハウス
改革や革新を表す天王星が自分自身そのものを示す1ハウスに入ると、アイデアマンな印象を与えます。
さまざまなことを改革していく力がありいろんなアイデアを考案できるタイプです。
個性を追求し、どちらかというと団体行動を苦手に思う人が多いでしょう。
天王星の力をうまく生かしきれない場合は、人と合わせることができず孤立しやすくなります。
2ハウス
所有のハウスである2ハウスに天王星がある人は、これまでになかった方法で富を得る傾向があります。
会社や組織に属するよりもフリーランスで活動するほうが向いているタイプです。画期的なアイデアを活かしてビジネスを展開していけるでしょう。
珍しいものや人が持っていないものを入手するためにお金を使いたくなることも。
2ハウスの天王星がネガティブに働いてしまうと、お金を使ったほうがいい場面で躊躇してしまったり、効率的なお金稼ぎを批判しすぎることがあります。
3ハウス
コミュニケーションや身近な人・ものとの交流をテーマとする3ハウスに天王星がある人は、人と違う部分に興味関心を抱く性質があります。
人とは違うことを学びたくなったり、情報を集めようとする傾向があります。マニアックを追求できるでしょう。
また、コミュニケーションにおいても人とは違う表現をすることもありそうです。
3ハウスの天王星がネガティブに働いてしまうと、表現が独特すぎて思うように伝わらないことがあります。
4ハウス
家庭や家族を表す4ハウスに天王星が入る人は、近しい人と型にとらわれない関わりになる傾向があります。
一般的な家族像よりももっとラフな関係性になったり、頻繁に引っ越しをするという人もいます。
どちらかというと、町内会などの身近な集まりに参加するのは苦手意識があり、自由なライフスタイルを好みます。
4ハウスの天王星がうまく活用できない場合は、地域の生活上でのルールを守れずにトラブルになってしまうことがあります。
5ハウス
自己表現や愛情を表す5ハウスに天王星がある人は、オリジナリティのある自己表現が得意です。
人とは違う表現で人を惹きつけます。クリエイティブなセンスを発揮できるタイプです。
恋愛においても人と同じことをするよりも自分なりの方法で愛情を伝えるでしょう。サプライズが好きな人もいます。
5ハウスの天王星がネガティブに働くと、表現が独特すぎて相手に伝わらないことがあります。
6ハウス
労働や義務、健康がテーマとなる6ハウスに天王星がある人は、自由な環境下で働くことで力を発揮できる傾向にあります。
フリーランスで働くことに向いていて、発想力を存分に活かした働き方で大きな成果を得ることができます。
また、健康面ではストレスや神経的な部分の調子で調子を崩しやすいです。
6ハウスの天王星がうまく活用できない場合は、自由に働くことへのプレッシャーを感じて気が詰まることがあります。
7ハウス
人間関係や契約を表す7ハウスに天王星がある人は、型にとらわれない人間関係を構築できるタイプです。
対等な関係づくりをすることが多く、関わりの深い人浅い人をつくるよりもみんなと均一な関わり方をすることが多いです。
結婚への姿勢も自由さを求めていて、一緒にベタベタするよりもそれぞれが個人で過ごせる関係性を好みます。
7ハウス天王星がネガティブに働いてしまうと、人間関係が上辺だけになってしまうことがあります。
8ハウス
共有のハウスである8ハウスに天王星がある人は、人と深い関係になることに苦手意識を感じやすいです。
自由でありたい気持ちが強いため、人に縛られたり強いつながりを作ることを避けたい傾向にあります。
また、古き伝統や受け継がれてきたしきたりなどに疑問を持ちやすく、そのまま受け入れることに抵抗することも。
8ハウス天王星がネガティブに働くと、伝統をなんでも拒否してしまって周囲との距離が広がってしまうことがあります。
9ハウス
探求や冒険を表す9ハウスに天王星が入っている人は、革新的な出来事から刺激を受けてより高みを目指せるタイプでしょう。
独創的な思想や哲学に惹かれます。また、自身も独創的なアイデアを思いつきやすいです。
また、海外にも縁があるためマイナーな地域や国へ旅行に行ったりすることもあります。
9ハウス天王星がうまく活用できない場合は、伝統的なものやノーマルなものを軽視して批判される場合もあります。
10ハウス
社会性を表す10ハウスに天王星がある人は、独自のアイデアで社会的成功を得られるタイプです。
決められたことをやるよりも、自分のアイデアを自分の方法で形にしていくことで評価されやすくなります。
適職は情報・IT系の仕事や最先端の技術に触れられる仕事などです。
10ハウス天王星がネガティブに働くと、組織での働き方に馴染めず円滑なやりとりがしづらくなる場合があります。
11ハウス
コミュニティを表す11ハウスに天王星がある人は、個性的な集まりを好む傾向があります。
同質なコミュニティよりも、キャラクターが違う人たちが集まって多種多様な意見を交わし合う環境が心地よく感じます。
年齢や性別、人種などを超えてみんなと対等に平等に付き合えます。
11ハウス天王星がネガティブに働いてしまうと、人と同じことしか言わない人を排除してしまうことがあります。
12ハウス
無意識や秘密など見えないものを表す12ハウスに天王星がある人は、見えない部分で改革を起こせる人です。
人からは気づかれないように改革をするための準備を進めたり、無意識下でいつのまにかスタンダードを変えていることもあります。
自分のアイデンティティや個性を表現することが苦手な人も多いです。
12ハウス天王星がうまく活用できない場合は、個性を表に出せずにストレスになる場合があります。
まとめ
この記事では、西洋占星術における「天王星」について解説してきました。
天王星は改革や革新を表す天体でした。天王星をうまく使いこなすことができれば、新たな世界に乗り遅れないための方法や土星の制限を超えていくヒントがわかります。
ご自身の天王星をうまく活用して、自分が大きな変化を起こせる可能性を見つけてみてください!