あなたは西洋占星術で海王星がどんなことを表す天体なのか知っていますか?
海王星は「陶酔・無意識・理想」などを司る天体です。
西洋占星術的には、海王星を読み解くことでその次代がどのような理想を持っているのかや何にのめり込むのかがわかると言われています。
この記事では、西洋占星術における「海王星」がどんなことを表す天体なのか、各サインやハウスに入ったときにはどう読み解けばいいのかを解説していきます!
海王星ってどんな天体?
陶酔や理想を表す天体!
海王星は占いでは陶酔や理想、無意識の星です。その時代にどんな理想を抱きやすいのか、どんな分野にのめり込みやすいのかがわかります。
太陽、月、水星、金星、火星は個人天体(個人それぞれの性質を表す)、木星と土星は社会天体(社会の風潮に関わる)と言われますが、海王星は天王星、冥王星と合わせてトランスサタニアン(土星外天体)と呼ばれます。
トランスサタニアンは、個人ではコントロールできない範囲で、社会全体の風潮や時代の色を表すものです。
この海王星を知れば、どんな理想を持ってどのように実現していくのかがわかります。
逆に、うまく活用できないと、非現実的なことを追い求め続けることになる場合もあります。
- 陶酔
- 理想・イメージ
- 無意識
海王星はこんな属性
ホロスコープ上で海王星を表すマークはこちらになります。
海王星の公転周期は約165年です。1つのサイン(星座)を約14年かけて動く計算になります。
海王星はうお座の支配星です。そのため、海王星がうお座に入るとより強力に働くと言われています。
海王星の年齢域は85歳~亡くなるまでです。
年齢域とは、それぞれの天体の力がより強く働き、天体が司っている能力が発達しやすいとされる期間を表すものです。
個人の意識を超えて、人間の共通意識や民族の意識などが高まる時期です。
海王星が象徴するのは碧海色と呼ばれる青く美しい海のような色です。
海王星が各サインに入ると?
ここからはホロスコープ上で海王星が各サインに入ったときにどのような捉え方ができるか解説してきます。
おひつじ座
陶酔や理想を表す海王星がスタートや情熱を表すおひつじ座に入ると、直感的にいいと思ったことを追求しようという理想ができます。
興味のあることに積極的に取り組み、成功したら周囲とみんなで一体になって歓喜の渦に陶酔するタイプです。
また、スポーツや音楽のライブなどにも熱狂しやすいです。
海王星おひつじ座の力がネガティブに働くと、衝動的に行動してしまって形にならないことがあります。
おうし座
海王星がおうし座に入っている人は、五感を活用したものや芸術的なもののセンスが高い傾向があります。
食事やアロマ、音楽などのセンスが高く、より良くしていくための活動ができます。芸術家やアーティストの応援に熱を入れる人も多いでしょう。
自らも五感が心地よく感じるものを好みます。
海王星おうし座の力がネガティブに働くと、現状維持の力が働いて理想を叶えるための行動に結びつきづらくなる場合があります。
ふたご座
海王星がふたご座に入っている人は、感情を言語化することが得意です。
気持ちを言葉にして伝えることで相手を高揚させたりすることが得意です。ジャンルを問わずさまざまな知識を得るモチベーションも高いでしょう。
コミュニケーションや文学などに関わる娯楽に陶酔しやすいで傾向にあります。
海王星ふたご座がネガティブに働くと、言葉を悪い方向に使って詐欺まがいのことしてしまう可能性があります。
かに座
海王星がかに座に入っている人は、近しい人を守ったり愛するためにどこまでも力を注げる人が多いです。
自分のことを後回しにしてでも、家族や親しい人が快適に過ごせるように尽力します。
また、同世代のつながりを求める人も多く、同窓会が多かったり、同じ土地出身者の集まりがあるパターンもあります。
海王星かに座をうまく活用できない場合は、お互いに支え合ううちに依存となってしまい、いつのまにか愛情から憎しみに変わってしまうことがあります。
しし座
海王星がしし座に入っている人は、自分が活躍するイメージを実現させるための努力が得意です。
自分たちの時代を作ろうというマインドが強かったり、人を率いていきたいという理想が大きく膨らみます。
これまでの実力者を大きく超えていける力があります。
海王星しし座がうまく活用できない場合は、主張が強すぎて受け入れられないことがあります。
おとめ座
海王星がおとめ座に入っている人は、 完璧な世界を追い求める傾向があります。
完璧主義を理想として、100点満点であることを追求し続けるでしょう。ときには人のやっていることにも目を向けて、できるだけ多くの人が完璧にできるように尽力するでしょう。
理想として思い描いていることを理想で終わらせるのではなく、現実的に実現していく力があります。
海王星おとめ座がネガティブに働いてしまうと、自分が思い描いた完璧さを盲信しすぎて視野が狭くなってしまうことがあります。
てんびん座
海王星がてんびん座に入っている人は、周囲の人とうまくコミュニケーションをとって付き合っていくことを理想としやすいです。
人との距離感をうまく取れたり、相手のことで自分も喜べるという人も多いです。
相手が何を考えているかをよく理解でき、それを踏まえて対応を取ることも得意でしょう。
海王星てんびん座の力がマイナスに働いてしまうと、周囲とのバランスを意識しすぎるあまり自分で決断ができなくなってしまうことがあります。
さそり座
海王星がさそり座に入っている人は、物事を深く追求したい気持ちや深く人を理解する力が強いでしょう。
追求するために強い集中力を発揮したり、人の気持ちを詮索する力も持っています。
目に見えないものや霊的なものを心の支えにする人もいます。
海王星さそり座がネガティブに働いてしまうと、盲目になりすぎて周囲が見えなくなってしまうことがあります。
いて座
海王星がいて座に入っている人は、まだ見ぬ世界への強いあこがれをもちいつまでも追求できるタイプでしょう。
大きな理想を持ってそれを実現するために旅立ったり、哲学的なことを学ぶことが得意です。
行動力があるため、多少の困難は大きく乗り越えていけます。
海王星いて座がネガティブに働いてしまうと、うまくいかなかったときに自暴自棄になったり、ときには人のせいにしてしまうことがあります。
やぎ座
海王星がやぎ座に入っている人は、社会的成功を理想として邁進する傾向があります。
大きな冒険をするのではなく、あくまでも現実的な方法で取り組めるので成功率が高いです。
自分の中でこれならいけると判断してから行動する人が多いです。
海王星やぎ座がうまく活用できない場合は、理想と現実のギャップに悩まされて自暴自棄になる場合があります。
みずがめ座
海王星がみずがめ座に入っている人は、平等な世界を理想に持つ人が多いでしょう。
人種や性別、出自にとらわれず誰もが自己主張できる対等な世界を望みます。自由な人生を歩む人も多いです。
周囲に合わせるよりも自分の主張で生きたほうが充実できます。
海王星みずがめ座がうまく活用できない場合は、自由すぎて守るべきルールがないがしろになってしまう場合があるでしょう。
うお座
海王星がうお座に入っている人は、自己犠牲が強い人多いでしょう。
自分と人との境界を作らず、人の苦しみも自分のように思えて、助けてあげたいと感じる人が多いです。
直感力やスピリチュアル系の力が強まる人もいます。
海王星うお座がネガティブに働いてしまうと、人に尽くしすぎて自分のことを後回しにしてしまうことがあります。
海王星が各ハウスに入ると?
ここからは海王星がホロスコープ上の各ハウスに入ったときにどのような捉え方をするのかを解説してきます。
1ハウス
陶酔や理想を表す海王星が自分自身そのものを示す1ハウスに入ると、直感力が強くなります。
感受性が豊かで、インスピレーションが働く人が多いです。ピンときたことをやってみたらうまくいったという経験を持つ人も多いでしょう。
どちらかというと現実的な考え方が苦手に感じるでしょう。傷つきやすさもあります。
海王星の力をうまく生かしきれない場合は、ストレス解消のためにお酒に逃げやすくなります。
2ハウス
所有のハウスである2ハウスに海王星がある人は、自分の感性や芸術センス、直感力で富を得る傾向があります。
スピリチュアル系のことに興味を持ったり、芸術センスを活かした仕事で収入を得られる人が多いです。
お金の使い方はどちらかというとルーズで、いつのまにかお金が減っていたと感じるでしょう。
2ハウスの海王星がネガティブに働いてしまうと、通販のような謳い文句に騙されて粗悪な商品を買ってしまったり、詐欺に合うこともあります。
3ハウス
コミュニケーションや身近な人・ものとの交流をテーマとする3ハウスに海王星がある人は、イメージや想像したものを言語化する能力があります。
直感的に感じたことや脳裏に浮かんでいることを人にわかりやすく言葉で伝えることが得意です。言い回しも美しいでしょう。
また、人からのリアクションがないと落ち込んでしまう一面もあります。
3ハウスの海王星がネガティブに働いてしまうと、主体的にコミュニケーションをとることを遠慮して人間関係が育たない場合があります。
4ハウス
家庭や家族を表す4ハウスに海王星が入る人は、家族を持つことを理想とする傾向があります。
幸せな家庭を築きたい、家族と平和に過ごしたいという気持ちを持つ人が特に多いです。理想に向かって家族関係をよくしようと努力できます。
家族の痛みも自分の痛みのように感じて共感性の強いタイプでもあります。
4ハウスの海王星がうまく活用できない場合は、家族のことまで自分が決めてしまってトラブルになったり、家族に依存してしまうことがあります。
5ハウス
自己表現や愛情を表す5ハウスに海王星がある人は、芸術性の高い自己表現が得意です。
直感的なものを芸術作品として表現したり、イメージを形にするのが得意です。音楽や美術などが得意な人も。
恋愛においてもロマンチストで、映画のような関係性を求めるでしょう。
5ハウスの海王星がネガティブに働くと、理想と現実のギャップに落胆して幻滅してしまうことがあります。
6ハウス
労働や義務、健康がテーマとなる6ハウスに海王星がある人は、人のケアをする仕事に縁があります。
人の痛みに共感したり、ケアをすることが得意です。会社務めは苦手に感じる人が多いでしょう。適職は福祉や医療、芸術系のお仕事です。
また、健康面では依存や感染症に注意が必要です。
6ハウスの海王星がうまく活用できない場合は、自分のキャパシティを超えた部分までケアをしたくなってオーバーワークになることがあります。
7ハウス
人間関係や契約を表す7ハウスに海王星がある人は、人との壁を作らないタイプです。
対人関係における境界線があいまいになるため、人見知りせずに接することができます。共感力が高く、相手が何を考えている直感的にわかるということもあるでしょう。
結婚相手に対しては、理想を求めがちです。
7ハウス海王星がネガティブに働いてしまうと、相手に理想を押し付けすぎてしまうことがあります。
8ハウス
共有のハウスである8ハウスに海王星がある人は、直感的な感覚を人と共有したいと感じやすいタイプです。
自分が感じた直感や感性は相手にも通じていてほしいし、通じていると感じることが多いでしょう。
また、霊感的なものを受け継ぐ人もいます。
8ハウス海王星がネガティブに働くと、自分の感性が相手にもすべて伝わっていると勘違いし、いざこざになってしまうことがあります。
9ハウス
探求や冒険を表す9ハウスに海王星が入っている人は、どこまでも夢が広がっていくタイプでしょう。
未来を見通す力が強く、直感的に感じたことをやっていくことで時代がついてきたと感じることも。
特にクリエイティブなことをやっていくとうまくいくことが多いでしょう。
9ハウス海王星がうまく活用できない場合は、理想が膨らみすぎて現実逃避してしまう場合もあります。
10ハウス
社会性を表す10ハウスに海王星がある人は、その芸術的センスを活かすことで社会的成功ができるタイプです。
芸術的な仕事や直感力やスピリチュアル的な能力を活かす仕事に適性があります。
人を癒やしたりケアすることも得意です。
10ハウス海王星がネガティブに働くと、社会に対して関心を持てずついていけなくなってしまうことがあります。
11ハウス
コミュニティを表す11ハウスに海王星がある人は、感性が似ている共感できる仲間を集める傾向があります。
この部分で共感できる、こんな感性があるなど理想の条件を満たしたコミュニティを求める人が多いです。
スピリチュアル系のグループや芸術に関わるグループに参加することで気持ちが満たされやすいです。
11ハウス海王星がネガティブに働いてしまうと、自分と人との境界があいまいになっておせっかいになってしまうことがあります。
12ハウス
無意識や秘密など見えないものを表す12ハウスに海王星がある人は、霊感や感性の高さを持つ傾向があります。
夢を見ているときなど無意識のうちに直感的なアイデアをもらえたり、人生を良くするヒントを与えられます。
スピリチュアル的能力で人を助けることもあります。
12ハウス海王星がうまく活用できない場合は、非現実的な海王星の力をアピールしすぎて、周囲から信用を得られなくなることがあります。
まとめ
この記事では、西洋占星術における「海王星」について解説してきました。
海王星は陶酔や理想を表す天体でした。海王星をうまく使いこなすことができれば、どんな理想を持ってどのように実現していくのかがわかります。
ご自身の海王星をうまく活用して、理想を追求する糸口を見つけてみてください!