あなたは西洋占星術で土星がどんなことを表す天体なのか知っていますか?
土星は「試練と制限の星」と呼ばれている天体です。
西洋占星術的には、土星を読み解くことで人生の中で乗り越えるべき試練や成長の種がわかると言われています。
この記事では、西洋占星術における「土星」がどんなことを表す天体なのか、各サインやハウスに入ったときにはどう読み解けばいいのかを解説していきます!
この記事を読めば、土星を活用して人生の試練を乗り越える方法がわかります!
土星ってどんな天体?
試練や制限を表す天体!
土星は占いでは試練と制限の星です。試練を通じて鍛えられてより人生における経験値を増やしてくれます。土星の試練とじっくり向き合うことで特技に変えていくことも可能です。
太陽、月、水星、金星、火星は個人天体で個人それぞれの性質を表していましたが、土星は木星とともに社会天体と呼ばれていて、社会の風潮に関わるとされています。
この土星の力をうまく活用することができると、鍛錬する力がついたり、試練として向き合ってきたことを特技にできます。
逆に、うまく活用できないと、いつまでもコンプレックスとして抱えてしまうこともあります。
- 試練
- 制限
土星はこんな属性
ホロスコープ上で土星を表すマークはこちらになります。
土星の公転周期は約29.5年です。約30年かけて12星座を1周する計算になります。
土星が自分の星座に入ってくることを「サターンリターン」といい、この時期に試練が訪れやすいとされています。占星術上の厄年のようなイメージです。
土星はやぎ座の支配星です。また、みずがめ座の副支配星でもあります。みずがめ座の支配星は天王星ですが、天王星が見つかる前は土星がみずがめ座の支配星になっていました。支配星が天王星になってからも土星の影響があるとみなされています。
そのため、土星がやぎ座かみずがめ座に入るとより強力に働くと言われています。
土星の年齢域は56~70歳です。
年齢域とは、それぞれの天体の力がより強く働き、天体が司っている能力が発達しやすいとされる期間を表すものです。
人生の終盤に差し掛かるころで、最終目標を達成するための力やメンテナンスをする力が高まる時期です。
土星が象徴するのは黒、灰色、暗褐色です。ダーク系の色が特徴ですね。
土星が各サインに入ると?
ここからはホロスコープ上で土星が各サインに入ったときにどのような捉え方ができるか解説してきます。
おひつじ座
試練や制限を表す土星がスタートや情熱を表すおひつじ座に入ると、戦うことや行動に移すことに恐れを感じやすくなります。
自分の意見が受け入れられなかったり、否定されることを恐れてなかなか動き出すことができません。また、相手を打ち負かしてしまうことに怖さを感じることもあります。
仮に負けたとしても得られるものがあるということや、また再チャレンジできるというマインドで挑戦を恐れない姿勢が大切です。
土星おひつじ座の力がネガティブに働くと、受けいれられないことを防ぐためにより強い圧力で周囲を押さえつけてしまうことがあります。
おうし座
土星がおうし座に入っている人は、安定を失うことを恐れる性質があります。
今の心地よい状態を変えていくことが苦手だったり、冒険することを避ける傾向にあります。自分のやり方や考えを曲げないタイプでしょう。もし失ったものがあればそれを再度手に入れることをあえて抑圧してしまうことも。
仮に失うものがあっても、安定から離れたとしても、そこからまた積み上げていけばよいというマインドが大切です。
土星おうし座の力がネガティブに働くと、自分のテリトリーを守るために人の意見を受け入れられなくなることがあります。
ふたご座
土星がふたご座に入っている人は、自分の意見を伝えることや学びに対して苦手意識を持ちやすいです。
自分の意見が理解されないという不安や知識や情報が不足していることで、自己評価が下がることを恐れる傾向があります。
さまざまな人と交流を深めたり、いろんなコミュニティに参加することで広い人脈を得て、幸運を運んできてくれる人と出会うことが出来ます。
人と比較する必要はないと認識し、自分の興味のあることから少しずつ学びを深めたり、意見を伝える練習をすることで乗り越えていけます。
土星ふたご座がネガティブに働くと、知ったかぶりをすることで知識があることを取り繕うとすることあります。
かに座
土星がかに座に入っている人は、近しい人と親密な関係を築くことや素直な感情を出すことに苦手意識があります。
近しい人から拒絶されることに恐怖を感じる傾向があり、あえて避けるという場合もあるでしょう。
少しずつ距離を詰めていったり、自分の感情だけでなく相手はどのように感じているのかに注目することで少しずつ慣れていくことができます。
土星かに座をうまく活用できない場合は、自分を受け入れてもらうことに集中しすぎて相手の気持ちを考えられなくなってしまいます。
しし座
土星がしし座に入っている人は、自分をアピールすることや人前に出ることに苦手意識を感じやすいです。
人から認められないことに対して恐れを感じるため、あえて派手な装いで自信のなさを隠したりすることもあれば、いざというときに体調を崩してしまうこともありそうです。
人に認められなくても自分で自分を認めてあげて、努力を絶やさず続けることで報われる未来がきます。
土星しし座がうまく活用できない場合は、才能があるのにそれが伝わらずに過小評価されることがあります。
おとめ座
土星がおとめ座に入っている人は、 勤勉に物事に取り組むことに対して苦手に感じやすいでしょう。
完璧にやり遂げられないことを許せず、自身を過小評価したり自己否定をしてしまいます。
すべてのことを完璧にできる人はいないという認識を持って、自分の良いところを見つけてあげることでコンプレックスが薄くなっていくでしょう。
土星おとめ座がネガティブに働いてしまうと、完璧にできない分、あえてできない方向性に持っていこうとして評価を下げてしまうことがあります。
てんびん座
土星がてんびん座に入っている人は、人との適切な距離感に悩みやすいです。
どれくらいの距離感で接すればよいのかが掴みづらかったり、どうやって相手への好意を伝えるべきかなかなか答えが出せないでしょう。金星が守護星のため、場合によっては自分の容姿にコンプレックスを抱くこともあります。
相手をよく観察し望んでいることを感じ取っていくことで徐々に人付き合いにも慣れていきます。
土星てんびん座の力がマイナスに働いてしまうと、人付き合いの自信のなさから必要以上に要求を飲もうすることがあります。
さそり座
土星がさそり座に入っている人は、人を信用することに疑いを持ちやすいでしょう。
信じた人に裏切られることに恐れを抱きやすいです。そのため、人と関わることを避けることも。
相手のリアクションに怯えるより、自分が主導権を握る意識を持つことで、だんだん苦手意識が和らいでいきます。
土星さそり座がネガティブに働いてしまうと、相手が知らない内にスマホを見たり、せっかくの親切でも下心を疑ってしまうことがあります。
いて座
土星がいて座に入っている人は、未知の世界に飛び込むことに対して恐怖心を抱きやすいでしょう。
予測ができないことや確実性のないことが不安定に感じてしまいます。
そんなときは一度新しい体験に飛び込んでみることで、案外なんてことないと感じられて、苦手意識が和らいでいきます。
土星いて座がネガティブに働いてしまうと、変化を恐れて不満があっても現状維持を選択してしまうことがあります。
やぎ座
土星がやぎ座に入っている人は、努力が報われないことを恐れる傾向があります。
頑張ったところで報われないという気持ちが強かったり、努力が裏切られた経験から頑張ることをやめてしまうということもあります。
最初から諦めずにまずやってみる姿勢を大切にすることで、できることは多いと感じられるようになります。
土星やぎ座がうまく活用できない場合は、はじめから諦めモードになってできることも達成できなくなってしまいやすいです。
みずがめ座
土星がみずがめ座に入っている人は、自分の個性をを出したり、人と違うことをするのが苦手になりやすいでしょう。
人の目が過度に気になったり、変わっていると言われたことがコンプレックスになって自分を出せなくなってしまうこともあります。
小さな部分から自分のアイデアを出していくことで、受け入れられることも多いと学べます。
土星みずがめ座がうまく活用できない場合は、自分の意見を押さえてフラストレーションが溜まってしまう場合があるでしょう。
うお座
土星がうお座に入っている人は、人から嫌われることに対して恐怖心を抱きやすいでしょう。
嫌われないように無理にでも人と予定を合わせたり、多少の理不尽には目をつぶることもあります。
無理やり人に好かれようとしなくても受け入れてもらえるという経験を少しずつ積んでいくことが大切です。
土星うお座がネガティブに働いてしまうと、人に受け入れられようとして自分を犠牲にしてしまうことがあります。
土星が各ハウスに入ると?
ここからは土星がホロスコープ上の各ハウスに入ったときにどのような捉え方をするのかを解説してきます。
1ハウス
試練や制限を表す土星が自分自身そのものを示す1ハウスに入ると、非常に真面目で厳格な印象を与えます。
責任感を持って物事に取り組むため、信頼を得やすいタイプです。
コツコツと粘り強く努力を継続できるため、目標達成を叶えやすいという側面もあります。
土星の力をうまく生かしきれない場合は、自分の感情を抑制しやすくなったり、コンプレックスを抱えやすくなります。
2ハウス
所有のハウスである2ハウスに土星がある人は、堅実な金銭感覚を持つ傾向があります。
お金を稼ぐためには勤勉に働いたり苦労をすることが当然必要だと考える人が多いです。資産を増やしていくことも得意でしょう。
お金の使い方も倹約家で、浪費は避ける傾向にあります。投資よりも貯蓄に目が向きます。
2ハウスの土星がネガティブに働いてしまうと、お金を使ったほうがいい場面で躊躇してしまったり、効率的なお金稼ぎを批判しすぎることがあります。
3ハウス
コミュニケーションや身近な人・ものとの交流をテーマとする3ハウスに土星がある人は、コミュニケーションを慎重に行う性質があります。
人のリアクションを伺って自分がどう会話をしていこうか慎重に考えるタイプです。
また、学習においては、基礎的な部分の習得に時間がかかる傾向がありますが、そこを乗り越えるとスムーズに理解を進めていけます。
3ハウスの土星がネガティブに働いてしまうと、自分から人との関わりを避けてしまったり、学びを諦めてしまうことがあります。
4ハウス
家庭や家族を表す4ハウスに土星が入る人は、近しい人との関わりほど慎重になる傾向があります。
家族に対して言いたいことが言えなかったり、近しい人が他の人と仲良くしているところを見ると離れていくのではないかという恐怖感を覚えることもあるでしょう。
また、安定した家庭を作るために努力ができる人でもあります。
4ハウスの土星がうまく活用できない場合は、拒絶を恐れて近しい人との関わりに警戒しすぎてしまうことがあります。
5ハウス
自己表現や愛情を表す5ハウスに土星がある人は、自己表現をすることに慎重になる傾向があります。
完成した自分や綿密に作り上げられた作品でないと人前に出せないという意識を持ちがちで、じっくり向き合った上で納得してから表現をするでしょう。
恋愛においても自分をアピールしていくことにプレッシャーを感じやすいです。
5ハウスの土星がネガティブに働くと、失敗を恐れて素晴らしい表現を抑え込んでしまうことがあります。
6ハウス
労働や義務、健康がテーマとなる6ハウスに土星がある人は、勤勉で責任感を持って仕事に当たる傾向にあります。
誰でもできる仕事よりも失敗が許されない作業やプレッシャーの掛かる仕事に取り組むことが多くなります。
また、健康管理も厳密にこなしていきますが、時には調子が悪くても働くことを優先することも。
6ハウスの土星がうまく活用できない場合は、真面目に働かない人を批判しすぎることがあります。
7ハウス
人間関係や契約を表す7ハウスに土星がある人は、人間関係に慎重になるタイプです。
人に迷惑をかけないようにしようという意識が強く、距離を詰めるのもゆっくりになりやすいです。
結婚への姿勢も非常に堅実で落ち着いた相手や年上の相手を選ぶ傾向にあるでしょう。
7ハウス土星がネガティブに働いてしまうと、相手を優先しすぎて自分が必要以上に損な役回りになってしまうことがあります。
8ハウス
共有のハウスである8ハウスに土星がある人は、人と深い関係になることに苦手意識を感じやすいです。
相手を信用に足る人なのか慎重に見極めたり、嫌われることがないか心配する傾向があります。
じっくり相手を見極めたうえで距離を縮めていくので、気づいたときにはとても信頼できる人をゲットできます。
8ハウス土星がネガティブに働くと、浅い関係性の人ばかりを追いかけて上辺だけの関係性になってしまうことがあります。
9ハウス
探求や冒険を表す9ハウスに土星が入っている人は、まだ体験したことのない世界に飛び込むことに対して苦手意識を感じやすいでしょう。
変化を恐れる傾向にあるため、安定した変わらない世界を好みやすいです。
また、高い精神性を持っているため哲学や心理学、海外文学などをじっくり学ぶという人もいます。
9ハウス土星がうまく活用できない場合は、チャレンジを避けて経験から学べることが少なくなってしまう場合もあります。
10ハウス
社会性を表す10ハウスに土星がある人は、社会的成功を得るためにコツコツと努力を継続できる人が多いでしょう。
責任感を持って最後まで仕事をやり遂げることができます。時間をかけて評価を得ていく大器晩成型です。
適職は公務員や教育、コツコツと経験を積み重ねる職人などです。
10ハウス土星がネガティブに働くと、関心の持てない仕事に対して無気力になったり卑屈になる場合があります。
11ハウス
コミュニティを表す11ハウスに土星がある人は、横のつながりを作ることに慎重になります。
同じ意志を持つ仲間との絆を少しずつ堅実に築いていきます。浅い付き合いを苦手としやすいタイプでもあります。
心を開ける人と認識できるまでに時間が掛かるでしょう。
11ハウス土星がネガティブに働いてしまうと、表面的な関係性を避けるあまり孤立してしまうことがあります。
12ハウス
無意識や秘密など見えないものを表す12ハウスに土星がある人は、知らず知らずのうちに制限をかけてしまう傾向があります。
そのため、メランコリックな気分になったり、限界を超えられない無力さを感じることもありそうです。
それでもその気持ちが人間を探求する力にもなります。
12ハウス土星がうまく活用できない場合は、テンションの落ち込みをコントロールできなくなる場合があります。
まとめ
この記事では、西洋占星術における「土星」について解説してきました。
土星は試練や制限を表す天体でした。土星をうまく使いこなすことができれば、人間としてより成熟していける力がつきます。
ご自身の土星をうまく活用して、人間として一回り大きく成長するためのヒントを見つけてみてください!