あなたは西洋占星術で冥王星がどんなことを表す天体なのか知っていますか?
冥王星は「破壊と再生・大変容」などを司る天体です。
西洋占星術的には、冥王星を読み解くことでその次代が何を根こそぎ変化させ、時代を変えていくかがわかると言われています。
この記事では、西洋占星術における「冥王星」がどんなことを表す天体なのか、各サインやハウスに入ったときにはどう読み解けばいいのかを解説していきます!
冥王星ってどんな天体?
破壊と再生や大変容を表す天体!
冥王星は占いでは破壊と再生、大変容の星です。その時代にどの分野を変化させ、時代を大きく変えていくのかがわかります。
太陽、月、水星、金星、火星は個人天体(個人それぞれの性質を表す)、木星と土星は社会天体(社会の風潮に関わる)と言われますが、冥王星は天王星、海王星と合わせてトランスサタニアン(土星外天体)と呼ばれます。
トランスサタニアンは、個人ではコントロールできない範囲で、社会全体の風潮や時代の色を表すものです。
この冥王星を知れば、その時代にどんな分野が大きく変わっていくのかがわかります。
逆に、うまく活用できないと、変化に取り残される場合もあります。
- 破壊と再生
- 大変容
冥王星はこんな属性
ホロスコープ上で冥王星を表すマークはこちらになります。
冥王星の公転周期は約248年です。1つのサイン(星座)を約12〜32年かけて動く計算になります。
冥王星は楕円の軌道を描いて公転しているため、サインによって滞在する年数が異なります。
冥王星はさそり座の支配星です。そのため、冥王星がさそり座に入るとより強力に働くと言われています。
冥王星の年齢域は亡くなってからです。
年齢域とは、それぞれの天体の力がより強く働き、天体が司っている能力が発達しやすいとされる期間を表すものです。
死を迎えて未知の領域に入る時期です。
冥王星が象徴するのは栗色、暗赤色です。
冥王星が各サインに入ると?
ここからはホロスコープ上で冥王星が各サインに入ったときにどのような捉え方ができるか解説してきます。
おひつじ座
破壊と再生や大変容を表す冥王星がスタートや情熱を表すおひつじ座に入ると、闘いを通じて時代を切り開くようになります。
戦争や抗争などでしか気づくことのできない真実をみんなが知ることを促される時代です。
一番にならなければ意味がないというマインドにさらされる時期でもあります。
冥王星おひつじ座の力がネガティブに働くと、争いによる犠牲が増えたり、負けたら全てが終了というマインドになりやすくなります。
おうし座
冥王星がおうし座に入っていると、自分の感覚を通して世界が変わっていく実感があります。
この時代は、衣食住を中心に心地よい感覚をもたらすものが大きく様変わりする傾向があります。
新しいファッションや食事、住宅のあり方など生活に即したものの変化を見届けられるでしょう。
冥王星おうし座の力がネガティブに働くと、物質的な豊かさを追求しすぎて感情的な豊かさが後回しになる場合があります。
ふたご座
冥王星がふたご座に入っているときは、コミュニケーションのあり方が大きく変わります。
情報伝達の方法が大きく変わったり、新たな方法で得た情報や知識が新たな常識を生み出します。ときには発明につながることもあるでしょう。
移動手段が変わるということも考えられます。
冥王星ふたご座がネガティブに働くと、この時期に得た常識や発明が思わぬ使われ方をされて犠牲が出る場合がありそうです。
かに座
冥王星がかに座に入っているときは、家族や身近な愛するものの形が変わっていくタイミングです。
家族というもののあり方や定義が変わっていったり、近しい人や愛するものの存在意義が変わることもあります。
また、家庭や自分が暮らす国など安定した居場所をキープするためのやり方を変えていける力もあります。
冥王星かに座をうまく活用できない場合は、愛するために犠牲になることがあります。
しし座
冥王星がしし座に入っているときは、自分らしさを表現することで世界を変えていくタイミングです。
抑圧されていた世界に耐える状態を経験するからこそ、自分の想いや感情、望みを堂々と打ち出していけるようになります。
冥王星しし座の時代に生まれた人は自己主張をすることが正義という価値観を持っている人も多いです。
冥王星しし座がうまく活用できない場合は、主張が強すぎて受け入れられないことがあります。
おとめ座
冥王星がおとめ座に入っているときは、 個人の主張を押さえてでも全体最適のために勤勉に動く雰囲気があります。
完璧にやり遂げたいという気持ちが抑圧され、全体がうまくまわるようにすることが優先されます。「24時間働けますか?」のCMのようにとにかく勤勉に働くことを求められた世代です。
冥王星がおとめ座に入っているときに生まれた世代は、人の役に立つ=人生の意味と捉えている人が多いです。
冥王星おとめ座がネガティブに働いてしまうと、人の役に立てないと価値がないと思いこんでしまいます。
てんびん座
冥王星がてんびん座に入っている時は、パートナーシップや人付き合いのあり方が大きく変わる時期です。
恋愛のあり方や結婚までの手段が広がったり、友達の定義が変わってくることも。多様な人と人間関係を結べるように進化してきています。
冥王星がてんびん座に入っているときに生まれた世代は、人間関係を結ぶことや好かれることは人生における最も大切なことというマインドを持つ人が多いです。
冥王星てんびん座の力がマイナスに働いてしまうと、人に好かれようとしすぎて自分を見失ってしまうことがあります。
さそり座
冥王星がさそり座に入っているときは、嘘・偽りが崩壊したり、性的な常識が大きく変わることがあります。
本物を追求する力が高まり、嘘や偽り、幻想で固められたものは衰退を余儀なくされます。また、性的マイノリティが受け入れられるようになったり、多種多様な性というものが構築されることも。
冥王星がさそり座にあるときに生まれた世代は、本物にこだわる力が強く人一倍見抜く能力もあります。
冥王星さそり座がネガティブに働いてしまうと、破壊と再生の力が強く大きなインパクトとなりすぎてダメージが大きくなる場合があります。
いて座
冥王星がいて座に入っているときは、人々の混乱や悲しみを前向きな生きる気力に変えていける力があります。
思うように生きられないときでも人生の醍醐味とは?ということを考えて、前向きに新たな道を切り開く原動力を生み出すことができます。
冥王星がいて座に入っているときに生まれた世代は、個々の自由を追い求めて「みんなちがってみんないい」を体現できる人たちです。
冥王星いて座がネガティブに働いてしまうと、こだわりが強くなりすぎて頑固に思われてしまうことがあります。
やぎ座
冥王星がやぎ座に入っているときは、社会的成功のあり方が変わっていきます。
こうすれば安泰、こうすれば人として評価されるという条件が大きく変わります。それにがむしゃらに対応していこうとする時代でもあります。
冥王星がやぎ座にあるときに生まれた世代は、実力主義や能力主義のマインドを持つ人が多いです。
冥王星やぎ座がうまく活用できない場合は、常識が崩壊して何も信じられなくなってしまう場合があります。
みずがめ座
冥王星がみずがめ座に入っているときは、真の自由さ・平等さを求める時代になります。
今まで平等と思われてきたことや自由とされてきた世界の裏が暴かれて、実は対等ではなかったと思い知らされたり、そこを改善していく力が強くなります。
冥王星がみずがめ座に入っているときに生まれた世代は、問題点を明確にしなんとしてでも変えていこうとするマインドを持っています。
冥王星みずがめ座がうまく活用できない場合は、平等さを求めるあまり行動が過激になってしまう場合があるでしょう。
うお座
冥王星がうお座に入っている人は、心の共有をする上で新たな世界観を生み出せるでしょう。
自分と人との境界を作らない関係性の中でほころびが生じて、新たな関係性を生み出したり、新たな芸術的な価値観が生まれることもありそうです。
冥王星がうお座に入っているときに生まれた世代は、見えないものや神秘的なものに対するこだわりが強くなるでしょう。
冥王星うお座がネガティブに働いてしまうと、裏切りにあったり、信用していた人やモノが離れていってしまうことがあります。
冥王星が各ハウスに入ると?
ここからは冥王星がホロスコープ上の各ハウスに入ったときにどのような捉え方をするのかを解説してきます。
1ハウス
破壊と再生や大変容を表す冥王星が自分自身そのものを示す1ハウスに入ると、生まれ変わりたいという気持ちが強くなります。
強いこだわりを持っていて、うまくいかないとリセットしてやり直したいと感じることが多いです。
やり直すことで一発大逆転ということもできるタイプでしょう。
冥王星の力をうまく生かしきれない場合は、変化が大きくついていくのが大変になることがあります。
2ハウス
所有のハウスである2ハウスに冥王星がある人は、価値のあるものに対して深くまで追求できるタイプです。
お金を得ることや増やすことにとてつもないエネルギーを使うことができます。お金=権力と捉えていることも。
とにかくお金を手放したくないというマインドも強いです。
2ハウスの冥王星がネガティブに働いてしまうと、エネルギーを使いすぎて財産をなくしてしまうこともあります。
3ハウス
コミュニケーションや身近な人・ものとの交流をテーマとする3ハウスに冥王星がある人は、人一倍強い探究力があります。
これを知りたい・詳しくなりたいと思うことがあればそれを細部まで調べ上げ、多角的に深く理解しようとします。
また、人の心の奥にある気持ちを洞察する力も強いです。
3ハウスの冥王星がネガティブに働いてしまうと、言葉の影響力が強くなって意図せず相手を傷つけてしまう場合があります。
4ハウス
家庭や家族を表す4ハウスに冥王星が入る人は、家庭環境や近しい人との関係性が大きく変わることが多いでしょう。
家族と離別したり、近しい人との居場所がなくなるなど一時的につらい環境になるかもしれません。
しかし、それを経ることで自立心が生まれたり、自分が新たな安心できる居場所を作ることにつながるでしょう。
4ハウスの冥王星がうまく活用できない場合は、再起ができず家庭に不信感を抱く場合があります。
5ハウス
自己表現や愛情を表す5ハウスに冥王星がある人は、自己表現によって人生が大きく変わっていくでしょう。
恋愛や遊び、クリエイティブな活動の中で人生が変わっていく実感を持ったり、極めることができます。
中途半端にするのを避ける傾向があるため、どこまでものめりこめるでしょう。
5ハウスの冥王星がネガティブに働くと、極端な行動に出やすくなり、いきなり仕事をやめて創作活動に熱心になったり、恋愛一色になってそのほかのことが手につかなくなる場合があります。
6ハウス
労働や義務、健康がテーマとなる6ハウスに冥王星がある人は、妥協しない働き方をする人が多い傾向にあります。
徹夜やハードワークをしてでも、徹底的に仕事を突き詰めるタイプです。無理難題もクリアしていけるでしょう。
洞察力があるため、カウンセラーや心理戦が必要となる職業に適性があります。
6ハウスの冥王星がうまく活用できない場合は、働きすぎて健康を害することがあります。
7ハウス
人間関係や契約を表す7ハウスに冥王星がある人は、人間関係において大きな変化を経験するタイプです。
これまで親しくしていた人と突然疎遠になるようにして、新たな人と交流するようになることがあります。それによって自身の人格や性格が大きく変わるというパターンもあるでしょう。
結婚相手は、運命の出会いと感じられる人や、場合によっては周囲から反対される人になることも。
7ハウス冥王星がネガティブに働いてしまうと、自分の変容を相手にも強要してしまうことがあります。
8ハウス
共有のハウスである8ハウスに冥王星がある人は、深い関わりの相手に対して支配したいと思いやすいタイプです。
相手を深く理解し一体化することを望むため、支配したくなる気持ちが芽生えます。相手が他の人と親しくしていると嫉妬心も強く湧き上がるでしょう。
また、家族や仲間の生死を通じて人生観が変わるという人もいます。
8ハウス冥王星がネガティブに働くと、支配したくなる気持ちが強くなって束縛してしまうことがあります。
9ハウス
探求や冒険を表す9ハウスに冥王星が入っている人は、未知の経験をすることで人生が変わるタイプでしょう。
新しい自分になりたいという意欲があり、さまざまな経験を人生の中で積み重ねていけます。
興味を持った分野に対しては本質をつかめるまで深く探求していけるでしょう。
9ハウス冥王星がうまく活用できない場合は、詐欺まがいのセミナーにハマって抜け出せなくなる場合もあります。
10ハウス
社会性を表す10ハウスに冥王星がある人は、陰の実力者になれるタイプです。
社会的に大きな影響力を持てますが、目立つタイプではなく、ナンバー2や影の支配者的な立ち位置となりやすいです。権力者と繋がって、自身もカリスマ性を持った実力者として名を馳せることも。
政治家や心理、研究、医療分野での仕事で活躍できる力もあります。
10ハウス冥王星がネガティブに働くと、影響力が良くも悪くも強くなって周囲を振り回してしまうことがあります。
11ハウス
コミュニティを表す11ハウスに冥王星がある人は、横のつながりを広げていくことで人生を変えていくきっかけをつかめる傾向があります。
グループで活動したり、ピンときた人とのつながりを大切にすることで、人生のラッキーチャンスが訪れます。
また、洞察力を活かして、コミュニティの本質や奥深くにある信念のようなものも掘り起こすことができます。
11ハウス冥王星がネガティブに働いてしまうと、あまりにもコミュニティの内部が見えすぎて、相手にとって触れられたくない部分を追求してしまうことがあります。
12ハウス
無意識や秘密など見えないものを表す12ハウスに冥王星がある人は、勘が鋭く、霊感やサイキック能力を持つ傾向があります。
明確な理由や証拠はないけど、知らず知らずのうちに隠されていたものを見透かしていたり、直感的に感じるものがあるでしょう。
また、極限まで追い込まれたときに一発大逆転ができる力も秘めています。
12ハウス冥王星がうまく活用できない場合は、見えないものをアピールしすぎて周囲の理解を得られないことがあります。
まとめ
この記事では、西洋占星術における「冥王星」について解説してきました。
冥王星は破壊・再生や大変容を表す天体でした。冥王星をうまく使いこなすことができれば、その時代にどんな分野が大きく変わっていくのかがわかります。
ご自身の冥王星をうまく活用して、変化に対応できる人生を歩んでください!